感謝その2:セガトイズ「ことば図鑑」

元はと言えば、この商品に感謝を述べ、
できれば他人様にお奨めしたいがために
このブログを開設したようなものです。

ゆえに、2番目のお題として取り上げさせて頂きます。

「アンパンマン にほんご えいご ことばを育む おしゃべりいっぱい!NEWことばずかんDX」。

(セガトイズ:定価 9,800円(税別) )(→セガトイズの商品HP

「まず商品名が長すぎて子供向きではないんじゃ・・・」というツッコミは置いといて。

モノ自体は非常に素晴らしい「知育おもちゃ」です。
旧モデルは2010年の日本おもちゃ大賞を受賞。
上の写真にある新モデルも2012年に同賞を受賞しています。
(我が家にあるのはこの新モデル。)


これからどんどん言葉を覚える時期(1歳半くらいから)のお子様に、結構な効果が見込めると思います。

特に、「何か身振り手振りや1語くらいで色々な意思疎通ができるようになってきたけど、今一つ言葉が出てこないなあ・・・」みたいな時には絶大な威力を発揮するのではないかと。(ウチはそうでした。)


ことばを覚えるための「知育おもちゃ」は沢山ありますし、
もうこの御時勢ですから「しゃべるオモチャ」も枚挙に暇がありません。
このオモチャも、基本は
「付属のペンで絵にタッチすると、その名前や事象等の言葉が音声で流れる仕組み」
ですから、まあ「ありがちなもの」なのですが、
それでも、なぜ私がこれを褒めるかと言えば、
以下の4点が全て揃っている物が、他にはなかなか無いからです。

1. 本を読む、辞書をひく等の日常行動につながる仕組である事。

2. 言葉と、「他の関連するもの」を同時に学びやすい構造になっている事。

3. 単純一方通行でなく、双方向的な学び方ができる事。

4. 英語版も内蔵されている事。


以下にてそれぞれ説明しますと・・・

1. 本を読む、辞書をひく等の日常行動につながる仕組である事。

(写真の向きが変えられず、右に90度倒れた状態ですが・・・)

上の写真だと少し分かりづらいかもしれませんが、このおもちゃはタブレット等の形ではなく、「実際に本を開いて遊ぶ形」になっています。

本を開く。
見たいページを探す。
頭から1つずつページをめくっていっても良いけど、「見出し」を使っても良い。

こういった動作は、今後生きていく上でもきっと必要となる、一般的動作です。

これはタブレット型端末の辞書アプリなぞでは「実感」できないものですね。

「単語数」だけならタブレットアプリは無限に増やせるでしょうが、
「ただ言葉を知る」のではなく、「人間として育つ」事を考えた場合、
私は「タブレット画面を指でヒョイヒョイ」よりも、
こういう構造のモノの方が良いと信じております。

タブレットとの比較で言うなら、サイズも大事ですね。

見開きで広げて大きいからこそ、絵がたっぷり入っていても
「乳幼児の作業精度」で十分に「正しい絵柄が選べる」のですから。
タブレットじゃ小さすぎて無理。
逆に、絵を大きくしようとすればそれだけ情報が少なくなりますし。

子供の遊びにとっては、「大きい」というだけでも価値なんだなと思います。


2. 言葉と、「他の関連するもの」を同時に学びやすい構造になっている事。

これには2つのポイントがあります。

2-A: 動物や乗り物、楽器についてはそれらの「音」も名前と一緒に再生される。

まぁこれは、「音声を再生できる玩具」としては当然とも言えますが・・・
「いぬ」→「ワンワン」、「救急車」→「ピーポーピーポー」 という「音」を
一緒に学ぶのは重要ですね。

2-B: 「類似するものや関連の強いもの」が「ひとまとめ」になっている。

商品名が「図鑑」である理由はこの辺でしょうか。
以下の写真をご覧いただければ分かりますが、特定の
「ジャンル」ごとに見開きページが構成されています。

◆例1:「のりもの関連」のページ

◆例2:「まち」関連のページ

辞書のような「言葉の羅列」ではなく、
「特定の場面の再現」となっているんですね。

ウチの子などはとにかく電車や自動車が大好きでしたが、
上の「のりもの」のページをご覧頂ければ分かるように、

乗り物が羅列されているのではなく町の絵になっています。

車は道路を走り、しかもいろいろな種類がある。
さらに信号や横断歩道があり、人は歩道を歩く。
電車は駅に止まるし、バスはバス停へ・・・

というような「現実世界」が、見開き1ページで生き生きと再現されています。

もちろん、関連語をジャンルでまとめるのは
多くの知育玩具がやっている事でしょうが、
後述する「ゲーム」との組み合わせの良さや、
アニメキャラクターをベースに考慮された事による
「生き生き感」と「子供のとっつきやすさ」の高さが秀逸である、
と個人的に感じています。


3. 単純一方通行でなく、双方向的な学び方ができる事。

単語を読み上げるタイプの玩具ならば、安価なものは沢山あります。

しかしこのオモチャは、各種のクイズ的なゲームが仕込まれています。
一番単純なのはクイズで、「絵をタッチすると言葉が発せられる」とのは逆に
「xxxはどれかな?」と言われて、正しい絵を探して指し示す、というクイズです。

しかし、それだけではまだまだ凡庸です。

私がこのオモチャを褒めるのは、ゲームが何種類もあるからです。

・上述の通り、名前を指定されて、正しい絵柄を選ぶクイズ
・乗り物の音や動物の鳴き声等が再生され、その音から正しい絵柄を選ぶクイズ
・各種の楽器を好きに鳴らしてみる遊び
・コンビニで好きに商品を選んだあと、レジで会計してみる「お買いもの遊び」

等々、さまざまな「遊び」があるんですね。

(例:音楽のページ。
楽器の音も鳴るし、ピアノを弾いてみる事もできるし、歌も流れます。)

これは学習効果も高いでしょうが、「飽きづらい」という効果もあります。


4. 英語も内蔵されている事。

オマケみたいなモノですが…

「英語モード」にすると、全ての物の名前は英語で読み上げられるようになります。
(きちんとネイティブの子供が発音しています。)
その上で、アンパンマンが「xxxの事だよ」と、日本語で意味を教えてくれます。

※ただし・・・
実は、英語教育理論の中には、
「英語をいちいち日本語に訳して教えてはいけない」
という理論もあるので、それからすると「ダメ」なんですけどね。

(「日本語を思い浮かべてから、英語に訳す」
というクセがついてしまうので良くない、
言いたい事や思い浮かべたモノが直接英語にならなければダメだ、
とする教育理論です。
確かにそれはそれで一理あると私は思います。)


以上のような理由から、この知育玩具を私は親として高く評価をしており、そして実際、我が子の発育(ことば)に大きく貢献してくれた気がするので、非常に感謝しております。

お試しあれ。




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